【2025年最新】今から備える水害対策|住まいを守る5つの具体策
住宅の浸水リスクを最小限に抑えるためには、家づくりの段階からの対策に加えて、日常的な備えも欠かせません。
今回は、今すぐ実践できる「水害対策」の具体例を5つご紹介します。
これから新築やリフォームをお考えの方も、ぜひ参考にしてください。
1. 土のう・水のうで浸水を防ぐ
土のうは、布袋に土砂を詰めて積み上げることで、水や泥の侵入を防ぐ対策グッズです。
水深が浅い初期段階の浸水や、小規模な水害には非常に効果的です。
しかし都市部では土の確保が難しい場合もあります。
その際は、ゴミ袋に水を入れて作る「水のう」が代用として有効です。
40〜45リットルのゴミ袋を2〜3枚重ねて水を入れ、段ボールに詰めて使用すると、土のうと同じように玄関前や車庫の防水に活用できます。
水害被害を受けやすい半地下・地下に玄関や駐車場、居室があるお家にお住まいであれば、土のうは常に準備しておくのが良いです。
2. 止水板で出入り口からの浸水をブロック
大雨が予想される場合は、家の玄関や勝手口などの出入り口に止水板を設置することで、浸水のリスクを軽減できます。
土のうや水のうで固定し、水の侵入経路を塞ぎましょう。
緊急時には、テーブル、タンス、畳などの板状のものでも代用が可能です。
また、多くの自治体では止水板の購入に対して補助金を支給していますので、居住地の自治体のホームページを確認してみましょう。
3. 排水口からの逆流を防ぐ方法
ゲリラ豪雨時には、排水設備が機能せず、トイレ・浴室・洗濯機などの排水口から汚水が逆流する「排水溝逆流浸水」が発生し、室内から泥水が噴き出す恐れがあります。
これを防ぐには、トイレの便器内に水のうを入れたり、浴室や洗濯機の排水口の上に水のうを置いたりすることが有効です。
4. 自作ハザードマップで避難経路の安全を確保
自治体のハザードマップに加えて、自分自身で作成する「自作ハザードマップ」も重要です。
避難ルートにあるマンホール、小川、側溝などの危険箇所をあらかじめ地図上に記し、大雨時のリスクを可視化しておきましょう。
特に濁流で冠水した場合、危険箇所が見えなくなり、避難途中でふたの外れたマンホールや側溝に落ちてしまうことも非常に多くあります。
通常の降雨時に避難場所まで歩いてみて、自作のハザードマップに、雨が降った時の水の流れる方向やマンホール・側溝の場所の目印になるものも書き込んでおきましょう。
普段から雨の日に避難ルートを歩いて確認し、目印となる建物や看板なども記録しておくと、実際の避難時に大いに役立ちます。
また、平屋にお住まいの場合、遠くの避難場所を目指すよりも隣近所の二階以上に避難させてもらうほうが安全なので、日頃から地域の方との関係づくりも心がけましょう。
5. 非常用品は「1週間分」を目安に備蓄
大規模水害が発生すると、電気・ガス・水道などのライフラインが停止し、道路が寸断される恐れがあります。
以下のような非常用品を1週間分を目安に備蓄しておきましょう。
✅飲料水・非常食
✅日用品(トイレットペーパー・ティッシュなど)
✅カセットコンロ・ボンベ
✅予備電池・防水懐中電灯・ランタン
✅モバイルバッテリー・携帯電話充電器
✅常備薬・救急セット
定期的に備蓄品のチェックやメンテナンスを行い、期限切れや不具合がないか確認しておきましょう。
また、すぐに持ち出せるように非常用持ち出し袋(リュック型など)にまとめておくと安心です。
まとめ:水害に強い住まいと日常の備えを両立しよう
水害はいつ発生するかわかりません。
住宅設計の段階で浸水に強い家づくりを行うことに加えて、日常的な対策と備蓄が重要です。
エスエー工房では、災害リスクに配慮した設計提案を行い、住まい手の安心・安全な暮らしをサポートしています。
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